あそこで異変に気付けばよかった。

いや、違う。気付こうとした時に丁度、安住さんが来ちゃったんだ。

まぁ、今となっては関係ないけど。

あたしはふと気になって、引き出しを開けた。

「______っ、」


驚きのあまり、声が出ない。

なんで、なんで。

「ストラップが...ない」

あたしは気づいた時には階段を駆け下りていた。