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「(今日は金曜だから野田先生いないのか。)」

塾に通い始めて早半年。野田先生のおかげでもうすっかり塾には慣れて、何人か仲いい先生もいる。ちなみに野田先生は月曜しかシフトが入ってないため、今日は会えない。

「(月曜の学校は耐えられるけどそれ以外は無理…。)」

「志乃ちん。顔がやつれてるよ?」

「んー萩ちゃん聞いてよ~!!」

「どーしたどーした。あ、野田先生のこと?」

「ん、…わかる?」

このやたら勘のいい高校の友達萩ちゃん。こやつはリア充だ…ムカつく。

「あ、今私のことムカつくって思ったでしょ。」

「…。」

「でもさ、感謝して欲しいよ君には!私の彼氏が野田先生の弟だからなんだかんだ情報あげられるんでしょ?」

「…はい。」

そう実は萩ちゃんの彼氏は野田先生の弟。一つ上の萩ちゃんの部活の先輩。ちなみに野田先生とは全然似てなくて、活発な感じ。

「しゅーーうーー帰るぞ。」

「「あ、噂をすれば。」」

萩ちゃんにベタ惚れである。

「なに2人でオレの話?モテモテだなぁオレ!!でもごめんね志乃ちゃん、オレ萩一筋だ「和成先輩に興味ないんで。」

なんで同じ血なのに野田先生とは180°違うんだろ。「なんだよつれないなー」なんてほざいている。