……幼馴染みの惟嘉(よしか)には、私しか知らない秘密がある。
「愛理(あいり)様。
今日提出の……」
「数学の課題ね。
はい、これ」
話し掛けてきた女生徒に数学のノートを渡すと、真っ赤になって凄い勢いで後退していった。
……はぁーっ。
ため息が、漏れる。
何故なら。
私は生徒会長をしているせい……だけじゃないんだろうけど。
学校中の生徒どころか先生からも畏怖されてる。
同級生ですら敬語だし、教室ではみんな遠巻きにしてるし。
正直、面白いはずがない。
……あーあ。
惟嘉が同じクラスだったらよかったのに。
幼馴染みの惟嘉は、にこりとも笑わない奴だ。
メタルフレームの眼鏡。
凍てつくような視線。
「愛理(あいり)様。
今日提出の……」
「数学の課題ね。
はい、これ」
話し掛けてきた女生徒に数学のノートを渡すと、真っ赤になって凄い勢いで後退していった。
……はぁーっ。
ため息が、漏れる。
何故なら。
私は生徒会長をしているせい……だけじゃないんだろうけど。
学校中の生徒どころか先生からも畏怖されてる。
同級生ですら敬語だし、教室ではみんな遠巻きにしてるし。
正直、面白いはずがない。
……あーあ。
惟嘉が同じクラスだったらよかったのに。
幼馴染みの惟嘉は、にこりとも笑わない奴だ。
メタルフレームの眼鏡。
凍てつくような視線。