俺は綾部 健矢。
市立の高校に通う1年生。学校の偏差値は…受験の時に勉強をサボったおかげで少し低めだが、その分、常に成績優良者をキープしている。
部活は軽音部に入りながら、生徒会にバイト…と多忙な学校生活を送っている。
…まぁそれも、愛する彼女のためなんだけどな…。

俺の彼女は黒澤彩音。世界1…いや、宇宙1可愛い。今日の朝だって、電話で『学校頑張れ!!』なんて応援してくれるもの可愛いだから、顔が緩んで仕方が無い。そりゃ普通こんな可愛い彼女なら尽くしてやりたいよな。
…あとはいつも会えれば完璧。
でも俺達はそんなこと願えない。遠いんだ。諦めるしかない。

…そうだよくよく考えたら今は授業中だ。先生にバレてないよな…?
俺はこれ以上彩音のことを考えてたら顔がさらに緩むと思って授業に集中した。