(私って本当についてない女だな)

「あぁァァァァァァ」

「ミオちゃん大丈夫?」

「じゃないィィィィィィィィィィィィ」

うちの学園は星晶学園(せいしょうがくえん)なのだ。
あまり人気な学園じゃないがまあ、普通の公立高校とほぼ変わらない。
偏差値ギリギリの私でさえ、入ることが出来たのだから。

(そんなのどうでもいい‼)

「あ~も~イラつくあのハゲの話スゲー長いんだけど本当にイラつく!」

「仕方ないよ、ジジイだもん」

(確かにジジイだからってナゲーンだよ‼)

すると........
いきなり神様が落ちてきましたかみたいな光が指した。
同い年の同じ学園の同じ制服のその男の子に恋をした。

「眩しいっ」

彼がこっちを見た気がする。

(近づいてくるっ)

「君の名前は?」

「私?」

「そうだよ」

「佐賀都 ミオですっ」

「ミオか...」

しばらく彼は、悩んだ顔をした。
まるで、俺を覚えていないのかという...

「よろしくミオ」

「ちなみに俺の名は、佐事波羅 イクだ」

(さじはら イクか...)

「ミオ!ミオ!誰か!保健室に連れて行くの手伝って!」

それから私の恋が始まったのだ...