理解が追いつかない…
ボッタクリにでも迷い込んだか…?
何か言ってくれないかな…

ヨル「理解が追いつかないって顔ね…」

男「あっえっ!?」

ヨル「別にどう思うかは貴方次第よ。お金も、命も取りはしない。」

男「お金も!?」

てっきりとんでもない金額を取られるかと思った…

よる「ゆっくり考えるといいわ。ツキ、お菓子を。」

ツキ「はい。」

少年が金平糖を出してくれた。
女性は一粒口に含んでは、ゆっくりと味わっている。

ヨル「貴方もどうぞ。」

男「あっ…はい。」

一粒口に含んむ。
甘いな…

ヨル「お味はいかが?」

ツキ「…少し私には甘過ぎますね。砂糖の塊なんで仕方はないんですが…」

ヨル「ハッキリ言うのね。」

男「聞いてきたので…」

じっくりと女性が見つめてくる。
面白そうに…興味深そうに。

ツキ「まぁ、お茶でも飲みながらゆっくりしましょう?貴方が『熟す』を買うかどうか、楽しみながらね。」

女性には結末がわかっているのだろうか?
待っている姿勢に、焦りは感じなかった。