「ばっ…何言って…」

「私達もう長い付き合いだよ?してない方がへんじゃん」

「……」

「ね?りゅう…」




パン!!!




隆介の向かって伸ばした手が、勢いよく払われた。





「りゅうす……け?」

「いい加減にしろ!!」

「!!!!」




バッ!!





「好きだから触れたいって……
触れて欲しいって思うの。隆介は違うの?」






隆介にそう言い放ち、私は鞄を手に取って駆け足で部屋を後にした。






トントン…。





階段を駆け下りながら、私は泣いた。







隆介。





ただ、隆介を近くに感じていたかっただけなんだよ?




それって、ワガママなのかなぁ?