「わぁっ…綺麗っ。」








私達は、隣町の大きなビルの上層階にある








展望台に来た。








「ここね、僕も小さい頃によく来たんだ。」








「…誰と…?」








聞いてしまって、ハッとする。








舞音くんが、少し驚いた顔をしたから。








「ご、ごめんなさいっ!不躾でした!」








「いいよ。誰と来たか…1番よく来たのは、母








親かな。もういないけど。」








「…ごめんなさい。」








本当に悪い事を聞いてしまった…








「あ!そんな顔しないで。別に、嫌な思いは








してないよ。いつかは話すつもりだったし








ね。」








「いつか、っていつだったんですか…?」








「え…?」








「私は、1ヶ月で舞音くんの何を知れるので








しょうか。ちゃんと…彼女になれています








か…?」








「…うん。なれるよ。」








「はい…なります。」








私は、誓う。








あなたが、寂しくないように。








一緒にいます。