「今日はありがとうございました!」








「うんん。こちらこそありがとう。」








「楽し、かったですか?」








「うん。」








「えっと、じゃあ、良かったです…」








「ねぇ…まだ一緒に居たいんだけど。」








「ふぇっ!あ、あ、いいですよっ!」








「うん。じゃあ、行こっか。」








そう言って、舞音くんが手を差し出す。








「え…?」








「手、繋がないの?」








「!…つ、繋ぎますっ!」








「うん。」








私は、舞音くんの手をとる。








「桜、手ちっちゃいね。可愛い。」








「!」








舞音くんの手は、大きくって、








熱くって








でも、優しかった。








「好き、ですよ…」








「…ん。僕も。」








…なんか、








恋人、って感じ。








まぁ、恋人だけど…ね。








1ヶ月、だけの。