「はーい。」








男の人の、声…








ドアが開く。








「いらっしゃい…」








「…」








言葉が出なかった。








だって、8年前の夏休みに…








硬直する。








どうして、彼が…








生きてるの?








きっと、人違い。








でも、この端正な‪顔。








「ち、えり…?」








「舞音、くん…」








どうして、舞音くんが生きてるの?








だめだ。








頭が混乱している。








目の前が真っ暗になった。