薄暗い玄関があたし達を迎える
「ねぇ、ここどこ?」
あたしは不安になって聞いた
すると蕪木廉は電気をつけた
広くて立派な玄関があらわになる
どうやらここは平屋(1階しかない)らしい
蕪木廉は荷物を置きながら
「ここ俺らの別荘」
と言った
別荘!?
あの、テレビのお金持ちがよくやるやつ!?
まぁあの城乃内財閥なら別荘の一つや二つ持ってるよね
「とにかく入れよ」
蕪木廉は靴を脱いでスリッパを履く
あたしもそれに続いた
うわ、靴下も靴もぐちょぐちょに濡れてる
リビングに出ると懐かしい感じがしてふと家族が懐かしくなった
そこは城乃内の家に来る前のみんなで暮らしてた家のリビングにそっくりだったから
一般の家庭的なリビングを久しぶりにみた気がする
「ここ小さい方の別荘だからこことキッチンとバスルームしかないんだ」
蕪木廉はあちこちの電気をつけながら言う
どうやら家政婦かなんかが掃除や管理をしているおかげで部屋はとても綺麗だった
てか小さい方ってなに?
キッチンとトイレとテレビとベットがあれば十分じゃない!
蕪木廉はテレビの横にあるたんすからいろいな衣類を取り出して一部をあたしに渡した
みるとそれはれっきとした部屋着だった
「先に風呂入ってこいよ」
蕪木廉はそう言う
「もしかしてここに泊まるの?」
あたしはそう聞く
「しょうがねぇだろ
この嵐じゃ外に出るのは危険だ」
「じゃあ仕事はどうするの?」
「午後からだから大丈夫
朝には終わると思うし」
蕪木廉はそう言いながらシャツを脱いだ
立派な上半身があらわになる
「ちょっとやめてよ!」
あたしはとっさに顔を隠してバスルームに逃げ込んだ
それにしても、意外に筋肉質だし
いい体してたな・・・
