あたしはため息をつきお互いが濡れていたことに気づく
特に蕪木廉は外にいる時間が長かったからあたしよりも全然びしょ濡れだった
「はい」
あたしは鞄の中からタオルを取り出して渡す
「サンキュ」
そう言って蕪木廉はタオルを受け取り顔を拭いた
「で、いまどこに向かってるの?」
落ち着いたところであたしは蕪木廉に聞いた
すると蕪木廉はあたしをみてなぜか笑い始めた
え、なに
「ちょっと聞いてんだから答えなさいよ!」
あたしがそう言うと蕪木廉は
「お前、ブラ透けてんぞ」
と、笑いをこらえながら言った
すぐさま胸元を見ると確かに白いブラウスが濡れていてブラが丸見えだった
「うそ!最悪!」
咄嗟に両腕を交差して肩に手を置いて胸元を隠す
「最低!変装男!」
すると蕪木廉は
「ほらよ」
と言ってあたしにタオルを差し出した
あたしはタオルを奪い取り服を必死で拭いた
「だいたいね、なんなのよ!
何も言わないで勝手に連れ回して
今だってどこに向かってるのかも
誰の車に乗ってるのかもわからない状態だし!」
すると蕪木廉はあたしを無視して
「そこで曲がって下さい」
と運転手さんに支持をだす
「ねぇ!聞いてんの?」
車は右に大きく曲がり
ある一軒家のガレージに入って停まった
「行くぞ」
蕪木廉は自分の荷物とあたしの荷物を持って車をでる
「え、ちょっとまってここどこ?」
蕪木廉は後ろに周りドアを開け
何かが入った大きな紙袋を取り出す
そして後部座席に座っているあたしをみて
「なにしてんだよ行くぞ」
と言った
あたしは仕方なく車から出る
そして蕪木廉は玄関のドアの近くにあるパスワード入力機にいくつかの文字を入力した
ピピッと音がなり鍵が開く音がする
そして蕪木廉はドアを開け中に入った
あたしはそれに続いた
