どれくらい走ったことだろう
気がつくと静かな場所にいた
綺麗な高級住宅街が並ぶ
水族館も見えないし
さっきの女の子達の気配もない
あたし達は立ち止まり息をついた
あたしは膝に手を当て肩で息をする
沢山走ってもうクタクタ
「ここまでくれば問題ねーか」
蕪木廉は遠くを見渡して言った
こいつ全然疲れてない
あたしは少し悔しくなった
「あ」
突然蕪木廉が声を出したのでびっくりした
「どうしたの?」
蕪木廉はスマホを見ていたからあたしも画面を覗き込む
時計は5時を過ぎていた
「ちょっとまって・・・
帰る時間て4時30分だよね?」
もう過ぎてるじゃん!
あたしは急いでスマホをとりだすと玲子から沢山通知が来ていた
「だから言ったじゃん!
どうするのよ!」
あたしは蕪木廉に怒った
「まぁ過ぎちまったもんはしょうがねぇだろ」
蕪木廉は冷静に言った
こいつ絶対反省してない
「しょうがないじゃないよ!
これからどうするのよ!」
しかもここどこかわかんないし・・・
運の悪いことにポツポツと雨が降ってきた
「もう最悪・・・」
あたしがそう言うと蕪木廉は離していた手をまた掴んで近くにあったカフェに連れ込んだ
まぁ濡れるのは嫌だししょうがないか
