お前のことは好きだけどそれがなにか?










施設をでて路上に出たあたし達












蕪木廉はまだあたしの手を掴んだまま












そしてタクシーを呼んだ












蕪木廉はすぐに車に乗り込みあたしを巻き添えにした











「ねぇ?あんた正気?」












あたしはしかめっ面で言う












「水族館までお願いします」












蕪木廉はそう運転手さんに告げた












そして眼鏡をかける












変装のつもりかな?












「あんた、こんなことしていいと思ってるの?」








あたしは蕪木廉の顔を見ながらいった







タクシーはお構い無しにどんどん施設から離れてゆく







「だってお前、暇なんだろ?」







蕪木廉はあたしの顔を見た







こいつ、眼鏡かけると誰だかわかんない







イケメンなのは変わらないけど・・・







あたしは思わず蕪木廉をみつめる






それに気づいた蕪木廉は顔を赤くして目をそらす







「なんだよ」







蕪木廉は前を向き


うなじに触れながらそう言った







「いや、なんでもない」







あたしも恥ずかしくなって前を向く










「前から気になってたんだけどさ

蕪木廉って芸名だよね?

なんで学校でも蕪木扱いなの?」












あたしは前から疑問に思ってたことを聞いた













蕪木廉は少し考え込んだ












「城乃内だったらみんな話ずれーだろ

それに蕪木はお袋の旧姓だから

まぁいいんじゃね?ってなった」











なんだかよくわかんないけどまぁそう言うことなのね