部屋に戻ったあたしは玲子がいないことに気づいた
外のベランダをみると玲子が誰かに電話してるみたいだった
「え〜玲子も早く会いたい!
うん?明日帰ってくるって
そしたらデートだよ?」
どうやら相手は彼氏の織田翔らしく玲子はいつも以上にぶりぶりしていた
邪魔しちゃいけないと思い静かに窓をしめた
するとピロリロリンとあたしのスマホがなり
いつもの癖で誰かも確認せずに出てしまった
「もしもし」
「あ、俺」
声だけでわかる
唐澤昂輝だ
さっき話したばっかじゃん
「ご要件は?」
あたしは冷たく聞く
「いまの俺の電話番号だから
ちゃんと登録しとけよ」
唐澤昂輝はそう言った
あーだから電話したのか
「するわけないでしょ」
あたしはそう言って電話を切った
そしてそのままベットに寝転び目を閉じた