もぅどこいったんだろ
小町道りを抜け周辺を探しているが伊藤さんの姿はない
海が見える道を延々と歩く
綺麗だなぁ〜
今日はよく晴れているから青空を反射して海が綺麗に青く光っている
「河瀬さん?」
突然後ろから声がして振り返ると中越陸らしき人がいた
突然の登場に驚き固まる
「び、びっくりした・・・
中越くんだよね?」
「陸でいいよ」
そう言って陸くんは隣に来た
「伊藤さん見つかった?」
少しバカにするように陸くんが聞く
「全然」
仕方なくそう答える
「俺も一緒に探すよ
河瀬さんあいつらの中で1人もいないだろ?
連絡先知ってるやつ」
あ、確かに・・・
忘れてた
「俺、昂輝の知ってるからさ」
陸くんはそう言った
「じゃあお願いします」
陸くんとあたしは探すのを再開した
陸くんは普通の一般人だけど
やっぱり蕪木廉や唐澤昂輝と並んでも違和感がないくらい顔が整ってる
この人の場合かっこいいってよりも可愛いって感じだな
確かバスケ部だった気がする
「俺、河瀬さんと話してみたかったんだ」
陸くんはそんなことを言った
「どうして?」
あたしは不思議に思い聞く
「あの地下室
河瀬さんが新メンバーに入っただろ?
転校して間もない女の子を許可するなんてありえないからさ
玲子はもともと知ってるみたいだし
あの女嫌いの昂輝もなにかと気になってるみたいだし
廉は最近河瀬さんの話しばかりするからどんな子だろうって気になるでしょ?」
んん???
なんかいろいろツッコミどころがあるが
「そ、そうなんだ
だっだらしょうがないね」
ぎこちなく答える
「単刀直入に聞くね
廉とはどういう関係なの?」
陸くんがあたしを見る
結構ストレートだな
どうしよう
同居人なんて言えないし
「えっとね・・・
ここに来る前家庭教師してたの!
あいつの」
間違ってないよね・・・?
「家庭教師?
高校生が?同い年のやつに?」
やばい!完全に陸くん疑ってる
「いや〜親と喧嘩しちゃってさ!
お小遣い没収されちゃって・・・
どうしてもお金が欲しかったから年齢偽って家庭教師のバイトしてたの
うちこう見えて頭良いんだよね〜
前の学校一応進学校だったし・・・」
あたしは色々と嘘をついた
「ふーん」
陸くんは少し納得言ってない言い方をしたが
「まぁいいか
今更だけどよろしくね
河瀬さん」
と言って手を差し出した
「う、うん
よろしく」
あたしが手を握ると陸くんはニコッと笑った
か、可愛い
