あれから1週間が過ぎ









校外レクリエーションの日がやってきた








キャリーバッグを車に詰め、小さなエナメル生地のトートバッグを片手に下げ後部座席に乗り込んだ







そしてそのままあたしは現地の鎌倉に向かった












蕪木廉は仕事で来れないらしく2日目の朝から参加するらしい












ピロリロリン







突然スマホがなり画面を見ると








由美から着信が来ていた












「もしもし?」










あたしがそう言うと










「河瀬!あのさ、今度の土日暇?」









と電話に出るなり由美がそう言った










「あ、うん

予定は入ってないけど・・・」









「えっとね、夏休みにうちのお店で大きな宴会があってさ」








「うん」









「その日入れない人多いらしくて助っ人入ってくんない?」











由美の家は居酒屋でここに来る前は由美と一緒にそこでバイトしていた









「あ、その、やっぱ夏休み忙しいかも!!」









城乃内学園はバイト禁止だし








居酒屋なんてもってのほか








あたしが慌ててそう言うと









「さっき予定ないって言ったじゃん!!」







と、大きな声が聞こえた









思わず耳をスマホから離す











「いやだってあたしの学校バイト禁止だし・・・」










「だーめ!

それにさっきうちに嘘ついたでしょ!

その償いとして来なさい」











そう言って電話をきられてしまった









やれやれ








行かないと・・・