1時間後








「できた〜!」







玲子が時間割表を掲げて叫んだ







「うるさいわ」







あたしはすかさずつっこんだ







「いいじゃないの!」







時間割表はあたしの受けたい授業を入れまくってお昼休みをできるだけ玲子と重なるようにした







「疲れた〜

テレビ見よ!」







玲子がそう言ってリモコンをとりソファの目の前にあるテレビに電源をつけた







60インチの大型液晶テレビなんてさすがだよね








やっていた番組はドラマの再放送だった







しかも蕪木廉と唐澤昂輝がダブル主演







タイミングわる






このドラマはヤンキー高校に転入した蕪木廉と唐澤昂輝が頂点を目指す物語で







瞬間最高視聴率30%越えの大ヒットドラマとなった







デビュー直前だった2人にとってこのドラマは出世作で2人の知名度と人気は爆発的に上がった








この頃からだよな〜





『Emperor』が国民的アイドルになったの












「俺とお前はいつだってひとつだ」







ドラマの中で


ボロボロになりながらも蕪木廉が唐澤昂輝の腕をつかみそう言ってる










玲子は画面をみつめている










「こんときまでは仲良かったんだよね〜」










少し切なそうに玲子は言った









「これいつの時?」









「中3の終わりかな?」










高校に上がってから話さなくなったって言ってたもんね









「今はあの2人のことは置いとこう」











玲子はチャンネルをきり





「行こう」









と言った