忙しい1日が終わり
あたしは城乃内豪邸に帰った
ロビーには夏子さんがいて
「あらお帰り〜」
と出迎えてくれた
「学校はどうだった?友達できた?」
「はい
小さい頃の友達が偶然いて」
「なんいう子?」
「玲子さんです。西山玲子」
「あぁ〜あのアイドル事務所の娘さんね!」
さすが夏子さん
名前聞いただけでもわかるんだ
「あの子は廉にとっての数少ない女の子の友達の1人だからね」
「そうなんですか?」
やっぱり・・・
やけに蕪木廉や唐澤昂輝と分け隔てなく話してたわね
「あの、夏子さん
財布の中の金額のことなんですが・・・」
「うん
それがどうかした?」
「お気持ちはすごく嬉しいんですけど
こんな大金いただけません」
あたしがそう言うと夏子さんは少し笑った
「やっぱりそう言うと思ったわ!」
「え?」
「あなたのそういうところ好きよ」
夏子さん意味理解してますか・・・
「でもね、茜ちゃん
これはあたしの恩返しだと思って受け取って
それに1週間に5万円よ
すぐ使い切っちゃうでしょ」
「そんな!!!
ありえません!!!」
「あの学校の子達はみんな持ってるもの食べるもの買うもの全てがブランドなの
茜ちゃんに新しい友達と何不自由なく仲良くなって欲しいからこうしてお金を与えているの
仲間は沢山いたほうがいいしね」
「夏子さん・・・」
「それに、あなたのお母さんは私の命の恩人でもあるの」
え?命の恩人?
「私、高校の時ストーカーにあっていてね」
「す、ストーカーですか・・・」
「とうとう家の前で待ち伏せして私を襲おうしたの」
「え!?」
「その時偶然通りがかったあなたのお母さんが私を助けてくれてね」
夏子さんは懐かしそうに話した
「その頃から私達は親友なんだけど
私ただ隣にいただけでなにもお礼ができなかったの
だから茜ちゃんは必要以上に大切にしたいし
守りたいのよ」
夏子さんはあたしをみつめた
そんなことがあったなんて
知らなかった
「わかりました
夏子さんの支援はありがたく受け取ります
だけど、これだけは言わせてください」
「なにかしら?」
夏子さんら不思議そうに首を傾げた
「お母さんは・・・
夏子さんが隣にいてくれるだけで充分嬉しかったと思います」
あたしがそう言うと夏子さんは嬉しそうにあたしの頭を撫でて
「ありがとう茜ちゃん」
と言った
