トン
突然隣の席にお皿が置かれ
あたしと玲子は驚いて上を見上げる
そこにいたのは唐澤昂輝だった
「相席いいかな?」
唐澤昂輝は不敵な笑みを浮かべている
「言い訳ないでしょ!お断りよ」
玲子はシッシッと手を払う
「そんな冷たいこと言うなって〜」
そう言いながら唐澤昂輝はあたしの隣に座りあたしを見つめた
「転校生、お前
蕪木廉の彼女か?」
「はあ?」
あたしは思わず口を開く
すかさず玲子も反応した
「なわけないでしょ!」
「玲子、お前なんか知ってんだろ
こいつと廉の関係」
唐澤昂輝は玲子を見た
「知らないから!」
玲子はしかめっ面でコーンスープを飲む
「蕪木廉に用があるなら本人に直接聞いて」
あたしはそれだけ言ってまた食事を再開した
唐澤昂輝って結構がっちりしてる
いわゆる細マッチョね
顔もそれなりにイケメンだし
蕪木廉の隣に立つだけあるわね
するとどこからともなく蕪木廉が現れ玲子の隣に座った
「ちょっと今日は何?
あたしは茜と2人で食べたいのよ!」
玲子は2人に呆れていた
「なんだよ廉」
唐澤昂輝は不機嫌そうに言った
「俺もここで食べる」
蕪木廉はお皿をテーブルに置き
玲子の隣に座った
周りの生徒があたし達をみているのがわかる
なにこの状況
自分のお皿を見ると料理の殆どがもうなくなっていた
「玲子、行こう」
あたしは一刻も早くここを出たかった
「その方がいいかもね」
ガチギレしている玲子は席を離れスタスタと歩いていってしまった
あたしがそれについて行こうとすると
唐澤昂輝が立ち上がりあたしを塞いだ
「どいてくれない?」
「俺はお前と食べたいんだ河瀬茜」
嫌味ったらしくあたしの名前をフルネームで言う
「茜、行け」
蕪木廉は唐澤昂輝を睨みながら言った
怒っているのが分かる
「うん」
あたしはその場からすぐに離れた
