昼休み
あれから3限と4限の授業を受けた
蕪木廉と唐澤昂輝のことはよくわからないから忘れることにした
あの2人確か仲良いって由美が言ってたはずなんだけどなぁ・・・
学食の前で玲子と合流した
「ここバイキング形式になってるの
あそこでチケット買ってお皿をもらうのよ」
玲子は学食の前にあるカウンターを指さした
【バイキング2000円】
「え!?2000円!」
驚くあたしに玲子は笑う
「高いって思うよねー
元庶民のあたしもこれはビックリした
でもどれもすっごく美味しいんだよ」
いや、でも・・・
あたしは夏子さんから朝もらったお財布を開ける
え!?5万入ってる!!
「うわ〜やっぱりいい扱いされてんじゃん!」
「いやぁ赤の他人に5万なんて・・・」
「城乃内財閥なんて腐るほどお金あるんだからありがたく受け取っときなさいよ」
玲子は平然として言う
「う、うん・・・」
このことは帰ってから夏子さんに相談しよう
「さ!いこ!」
学食はまるでホテルのようだった
窓ガラスで覆われた開放的な空間があたし達を包む
玲子は慣れた手つきで並べられた料理をお皿に乗せていく
あたしはそれに続いた
窓側にある4人がけのテーブルにあたし達は座った
「結構空いてるんだね」
見渡す限り余裕なスペースがある
あたし学校の学食なんて席をとるだけでも大変なのに
「まぁ広いからじゃん?3階まであるし」
ここは端っこの階段を登ると2階と3階がある
よくショッピングモールの専門店のように
2階と3階は筒抜けになっていた
「それに今日は天気がいいから外で食べる人も多いしね」
確かにこんなに緑に囲まれてるんだから
芝生の上でランチするのも悪くないね
「あのさ、城乃内学園って階級とかないの?
ほら、よくあるじゃん?
奨学金の生徒をリーダー格がいじめる的な・・・」
あたしはずっと気になってたことを玲子に聞いた
奨学金の生徒じゃないとしても
あたしの立場はここでは下のはずだ
「ないない!!
それに奨学金だろうが金持ちだろうが関係ないのよ〜
みんな将来安泰だから
まぁ・・・2トップはいるけどね・・・」
「え・・・」
「ひとりは蕪木廉
城乃内財閥の一人息子なんだから当たり前よね」
それは納得できた
「もう1人があの唐澤昂輝」
「なんで?」
「あいつの親、あのG&M事務所の社長なの」
「え!?」
「それにいろんな大企業の大株主
誰も文句言えないでしょ?」
「確かに・・・」
「蕪木廉と対等な立場でいられるのは唐澤昂輝だけで、
唐澤昂輝と対等な立場でいられるのも蕪木廉だけってこと
トップアイドルの『Emperor』のWエースがこの城乃内学園の2トップってことなの」
「それやばいね・・・」
「でしょ?」
玲子はそう言いながらスクランブルエッグを食べている
