奈那を騙した犯人を捕まえてから2日後










未だに連絡のつかない奈那への複雑な感情がありつつ









あたしはとうとう城乃内学園へ通う日が来た









日本一の名門校であり










将来を担う若者達が集まる









誰もが憧れる学校










それが城乃内学園だった










通っているのはどこも桁外れの大金持ち










あたしはそんか学校に今日から転入する










50万もする制服は










白のワイシャツに








キャラメル色のネクタイ









灰色のスカートに









紺色のブラウスという










お上品な雰囲気があった










「茜ちゃ〜ん

そろそろ行ったら〜?」










下から夏子さんの声がする










「は〜い!」











あたしは急いで階段を降りた










夏子さんに買ってもらったどっかのブランドの茶色いトートバックが玄関で爺やから渡される









「行ってらっしゃ〜い」










夏子さんに見送られ玄関を出ると









目の前に黒い高級車があった










え、なに?










運転手さんが後部座席のドアを開け










無言でどうぞという仕草をする









え、乗っていいの!










「あの〜歩いていけますよ?」










「城乃内学園の生徒は約3割が車通学です

城乃内財閥一家に住んでる以上

茜様にも乗っていただかなくては」










「あ、そうですか・・・」










あたしは急いで車に乗り込み










運転手さんは車を動かせた