お前のことは好きだけどそれがなにか?







扉の奥は小さな個室になっていて







4人がけの席がひとつだけ置いてあった









騒がしかった空間が嘘みたいにここは静かだった








聞こえてくるのはオシャレなBGMだけだった










「マスターやったぜ!

犯人捕まえた」









蕪木廉は少し嬉しそうにマスターに話す









「あの、マスター

本当にありがとうございました

なんとお礼を言ったらいいか」









あいつの情報を探してくれたのはマスターだった








「あの、お金ってお幾らくらいですか?」









「いいよ〜そんなの

廉にはいつもお世話になってるし

可愛い依頼人にお金は取れないな〜」









マスターは少し笑いながら言った









「おい」









蕪木廉は呆れながらマスターに言う









すると突然扉が開き







さっきのバーテンダーとは別の50歳くらいのエプロン姿おばさんが入ってきた








「うちの家内です」









マスターが言う









「あ、おばさん」







蕪木廉は知っているようだ



「こ、こんばんは」



あたしはぎこちなく挨拶をした








「いらっしゃい廉くん

そちらの可愛らしいお嬢ちゃんは廉くんの彼女?」







「まぁそうですね」










「違います」









あたし達は何回こんなやりとりをすればいいのかな








「これ、よかったらいただいて

サービスよ」








そう言いながらおばさんは大きなマルゲリータピザをテーブルに置いた










「わぁ!!!」









おまりにも美味しそうなピザにあたしは思わず感激してしまった









「ふっ」







と蕪木廉の笑う声がする




「ありがとうございます!
いただきます!!!」






「ゆっくり召し上がってね」








おばさんは部屋から出ていった










「それじゃわたしも出るとするかな」









マスターはそう言いながらでていった