「ちょっとここどこよ」
大隅を自家用タクシーに連れ込み
向かった先は10分くらいの薄暗い路地だった
「お前ここにいろ」
蕪木廉は大隅をおぶって車を出る
もう目が覚めて意識を取り戻した大隅は
手足を縛られ
口をガムテープで塞がれているため
体をくねくねしている
蕪木廉はそのことを気に求めないようにスタスタと大隅をおぶりながら前に歩いていった
よくよく見ると少し先に真っ黒な塗装の大きな建物があった
中学校の体育館くらい?
蕪木廉はそこから出てきた黒い喪服姿の人に大隅を預けた
仲良さそうに少し話したあと蕪木廉は車に戻ってきた
「大隅どうしたの?」
「少しくらい痛めつけてもバチは当たんねーだろ」
蕪木廉はそれ以上なにも言わなかった
あとから調べてわかったことだがあの建物はギャングの溜まり場らしくて
今頃大隅はひどい目にあっているんだろうな・・・
「おじさん、そこ止めて」
運転手さんは表参道に少し入ったところで車を止めた
「どこいくの?」
「マスターんとこ
バイクとりにいかねーし
お前もこい」
蕪木廉はあたしの手を掴んで車から無理やり出した
そしてタクシーは城乃内の家に帰っていった
