偽物の手が止まった
「なんだいまの」
偽物は警戒している
そしてベットルームに本物の蕪木廉が姿をあらわした
「か、蕪木廉!」
偽物はひどく動揺している
「どうしてここにいる!!」
実はここは城乃内財閥が経営しているホテル会社の1つ
事前あたしたちが来ることを伝え先に部屋に入っていたのだ
「しかし、お前はラスベガスにいるはずじゃ!」
「映画の撮影があって俺だけ先に帰ってきたんだよ
俺になりたいんだったらそれくらいリサーチしておけ」
偽物は悔しそうに歯を食いしばる
「大隅洋一
27歳 職業フリーター
蕪木廉を名乗り数々の女とわいせつ行為を行った変態野郎」
「なんで俺の名前!」
蕪木廉は誇らしげに大隅のデータ情報が書いてある紙をペラペラとみせた
「証拠は撮れた
警察行くぞ」
蕪木廉はビデオカメラと携帯を見せる
「くそ!ふざけるなぁ!」
大隅がベットの脇に置いてあるランプを持ち上げ蕪木廉に突進した
危ない!!!!!
しかし蕪木廉はこれをなんなくかわし
大隅の顔面を1発殴った
鈍い音が部屋に響き渡り
大隅が倒れた
びくともしない
「ちょっと!死なせてどうするのよ!」
「ばーか
気絶しただけだよ」
蕪木廉は大隅の手足を自前のロープで縛った
「えのき、これどうする?」
「ど、どうするって警察じゃないの?」
「考えてみたんだけど
警察はまずいと思うんだよね?」
「なんで?」
「こいうが捕まるとする
そしたらこいつの被害者に事情聴取しなきゃなんねーだろ」
あ!奈那!
「その秋葉ってやつに
「あれは偽物の蕪木廉でした」
なんて言えねーだろ」
それもそうだ
「残酷ね・・・」
「でもどうすんのよ!」
「俺にいい考えがあんだけど」
蕪木廉はあたしをみてニヤっと笑った
