次の日
あたしは朝食を食べすぐに蕪木廉とともにあの探偵事務所に向かった
「勉強に熱心ね〜」
少し天然の夏子さんはなんの疑いもなしにあたしたちを見送った
「マスターなにかわかったことはあるか?」
席につくなり蕪木廉は険しい顔をしてマスターをみつめた
マスターはあたし達にパソコンの画面を見せてきた
写っていたのはSNSのあるアカウントだった
プロフィール写真は蕪木廉らしき人の後ろ姿で名前は蕪木廉裏と書いてあった
どうやら鍵かついてるみたい
「こいつが秋葉奈那とあの日会ったなりすましだと思う」
なんで?
「どうしてだよ」
蕪木廉はいつになく真剣だ
「ハッキングして中をみたら秋葉奈那の公式アカウントがフォロワーにいたんだ」
ハッキング!?
奈那の公式アカウント!?
「それは本当ですか!?」
思わず大きな声をだす
「あぁ
間違いねぇ」
このマスター何者!?
「そいつの特徴とかねーのかよ」
「2ちゃんねるで被害者のスレを読んでみたら
どうやら右手の甲に大きなアザがあるみたいだ
『コンサート中に怪我をした』なんて言って誤魔化してるらしい
それと・・・」
マスターは高速でキーボードを打つ
「若干金髪らしい」
「でもなんでそんなに沢山の人がだまされてんだよ」
それもそうだ
こんなに顔が整った人そうそういない
「そこなんだ
犯人は最初マスク姿で登場するらしい
それがお前そっくりなんだとよ」
マスターは蕪木廉を見る
「そしてホテルに入り
電気を真っ暗にしてからマスクを外すそうた
声もそっくりらしくて被害者はまんまと騙されるらしい
未だに蕪木廉と会ったと勘違いしてる奴もいるらしいぞ」
「そんな・・・」
多分奈那はまだ勘違いしてるに違いない
「あたし、こいつに会ってくるよ」
あたしは携帯をすぐにひらきそいつのアカウントを探し当てた
「どうやって会うんだよ」
「そりぁ騙されてるふりして
蕪木廉のファンです!会ってください!ってメッセージ送るの!」
あたしは新しいアカウントを作って
偽・蕪木廉にフォローリクエストとメッセージを送った
「お前こいつとヤるのか!?」
「なわけないでしょ!
ホテルまで行って締め上げるの!」
「あぁ、そういうこと」
「あ、返信きた!」
「なんて書いてある?」
蕪木廉が画面をのぞき込む
『今日会おうよ
代々木のバーガーショップに7時は?』
犯人からのメッセージにはそう書いてあった
『大丈夫です!ありがとうございます!』
あたしはそう返信した
「えのき、作戦立てるぞ」
