お前のことは好きだけどそれがなにか?











朝の7時









太陽の日差しがまるで映画のように大きい窓を通して綺麗に部屋を照らしてる









しばらくその光景にみとれてからあたしは現実に戻った









あたしは昨日とは違うベットで夜を過ごし









広くて素敵な部屋で朝を迎えている









このお城のような豪邸は








城乃内財閥の社長一家の家で








あたしはその家に昨日からお世話になっている









そして、なんとそこは







あの人気アイドルグループ





『Emperor』のリーダーの蕪木廉の家でもあった











昨日はあの後夕食会に参加したんだけど







蕪木廉はいなかった








夏子さんによれば夜遊びをしているらしい









「もう!あの子はほんと礼儀知らずだわ!」








なんて言いながら夏子さんがエスカルゴを食べていたのを覚えている










向かいにあるドレッサーの鏡にうつるあたしの姿をみる








肌に優しくてあたたかいパジャマをきたオカッパ頭のあたしはいつになく疲れた顔をしていた










蕪木廉のことがなければあたしは気持ちよく寝れていたのにな・・・










それに、今度からあいつの家庭教師をしなきゃいけないなんて信じられない









あたしは私服に着替えあたし専用のバスルームで歯を磨いたり顔を洗ったりした








ここもあたしのための部屋








あたし、本当にすごいところに来ちゃったんだ









階段をゆっくりと降りて1階にいくと









そこにはもうメイドさんが起きて掃除をしていた








そしてメイドさんたちはあたしたちをみるなり









「おはようございます」








と深くお辞儀をした








うわ、こんなことって慣れてないからどうすればいいのかわかんない








しかもみんなどう見ても年上だし!









「あ、おはようございます」










「奥様がお待ちです。こちらへどうぞ」









メイドさんに連れられた先はとても綺麗なテラスだった








「おはよう!よく眠れた?」










白いワンピースに身を包んだ夏子さんはまるで女神のように美しかった









「あ、はい。おかげさまで」










あたしは夏子さんが座っているテラス席に座る









窓で包まれているそのテラスは







美しい庭や庭にある噴水が良く見えた









「いいでしょう


今日は天気がいいからここで朝食にしようかと思って」









「はい!とても素敵です」









料理人が持ってきたフレンチトーストや生ハムサラダがテーブルに並べられる









昨日といい今日といい本当にここの料理は美味しくて上品だ










朝ごはんを食べ終わったところで夏子さんは話を初めた








「茜ちゃん

早速で申し訳ないんだけど、今日うちの息子の家庭教師してくれない?」









「え・・・」








「ごめんね〜


あの子忙しいから丸1日空いてるのってこういう日しかないでしょ?」









どうしよう・・・





夏子さんのお願いでも、これ以上蕪木廉と一緒にいたくない








「あの〜その話なんですが・・・」









あたしが断わろうとしたその矢先







悪魔が現れた








蕪木廉だ









「なぁお袋、バイクの鍵知らねぇ?」








「知らないわよ



それよりあんたバイクなんて乗ってないで茜ちゃんに勉強教えてもらいなさい


今日休みなんでしょ?


こういう日しかしっかり勉強できないんだから」










「はぁ?やだよ」








そうだよ〜!夏子さん!





こいつと話したくないんだ!





あたしは心の中でそう叫んだ







すると蕪木廉は嫌がっているあたしの顔を見て一瞬ニヤつき








「やっぱりいいよ」








と言った









なんでよぉ〜!!!!








あたしはまた心の中で叫んだ









「だって茜ちゃん!

今日1日よろしくね!」








夏子さんは嬉しいそうに振り向く








「あ、は、はい・・・」









「おいえのき」









こいつまたえのきって言った!








「出掛けるから早く支度しろ」









「なによ廉、この家でやればいいじゃない」









「今日はおじさんのところ行く予定だったからそこでやるよ」






え、おじさんのところってどこ?




「わかったわ



茜ちゃん行ってらっしゃい!!」








夏子さんは嬉しそうにあたしをせかした










「あ、わかりました」









あたしは急いで自分の部屋に向かった