小学校の校庭並の広さの中庭を過ぎた先に
夏子さんの家はあった
「わぁ」
シンデレラ城のようなこの豪邸は
あたしが住むには惜しいくらいの輝きとオーラがあった
「素敵です」
「そう?よかったわ
私が設計したのよ」
「え!?」
この家夏子さんがデザインしたの!?
「私元々建築の設計の仕事してたの」
知れば知るほど夏子さんの秘密は深まるばかり
もっと仲良くなりたいなぁ
広々しとた玄関と大きなロビーがあたし達を迎えてくれた
「おかえりなさいませ」
5人ほどのメイド姿の家政婦さんがお辞儀をする
「ここ広いから住んでくうちに場所とか覚えてね」
「はい」
「とりあえず荷物はあなたの部屋にあるから
家政婦さんに案内してもらって」
「はい」
「あの・・・」
「どうしたの?」
「あたし、本当になにもしなくていいのでしょうか
なんだか申し訳なくて」
「大丈夫よ!優子ちゃんの大事な娘さんだもの」
「でもあたし、何かしないと気が気じゃなくて」
「そうね〜。
居心地悪いままいてもらうのもなんだかねぇ〜」
夏子さん首をかしげて考え込んだ
「あ!茜ちゃんお勉強得意でしょ?
正徳高校だったわよね?」
「はい」
実はあたしが通っていた高校は都内では有名な進学校だった
「じゃあうちの子に勉強教えてくれないかしら?」
「え?」
「ほら、さっき言ったでしょ?
茜ちゃんと同い年の次男がいるって」
「あぁ〜!」
「あの子すっごく馬鹿でねぇ〜
だから家庭教師として働いてもらうのはどう?
あなたもやりがいを感じるだろうし、
お小遣いにもなるでしょ?」
バイト代もらっちゃうの!?
でもウキウキしている夏子さんをみると断れなかった
「は、はい」
「よかったわ〜」
夏子さんはホット胸をなでおろした
