【河瀬おはよ〜

昨日は楽しかったね!!

うち興奮しすぎて寝られなかったよ!!

また機会があったら付き合ってね!

昨日はありがとう!】











午前10時





由美からのメッセージの着信音で起きた






正直、昨日のことはよく覚えていない






カラオケから飛び出してとにかく早く家に帰りたかった







部屋に飛び出してベットの中で一晩中泣き明かし、はれぼったい目で由美からのメッセージを今読んでいる









今はまだ寝てたい







ただただ意識を遠のいて考えることをしたくなかった











「茜〜起きたぁ〜?」








ちょうど1階からお母さんの声がした








まだ寝てたい







無視だ無視









だけどお母さんはそんなあたしの気持ちも知らずに階段を登っている








ガチャ








部屋のドアを開け布団にくるまっているあたしを軽く叩く










「あんたもう起きなさいよ





バイト何時からなの?」









「3時


まだ眠い」










「バイトから帰ってきたらゆっくり寝ればいいじゃない」









「なんでよ」











「今日ね大事な話があるの」









「え?」








「あと会わせたい人もいるのよ」







「はぁ?聞いてない」









「11時にでるから準備しときなさいよ





あ、できるだけ上品な服でね」







そう言ってお母さんは部屋を出て行った









お母さんはいつもそうだ







事前に知らせずにいきなり言う









でも話ってなんだろう








会わせたい人も気になる