新宿駅に途中下車してあたしはすぐにサインボールにかかれている番号に電話をかけた











トゥルルル トゥルルル







でも誰も電話にでない







やっぱり嘘だったんだ







あたしにできることなんて何も無いんだ









ピロピロリン!!









突然携帯が鳴り出した






もしかして・・・







あたしはとっさに電話に出た









「もしもし!」









「よぉ

今どこ?」







それは蕪木廉らしき人の声だった







「新宿駅

あなたに聞きたいことがあるの」









「あーいいよ
じゃー新宿駅のカラオケで会おうよ」












「わかった」









あたしはすぐに携帯をとじて蕪木廉から送られてきたカラオケまですぐに歩いた










今更だけどあたしやばいことしてない?








あんたスーパースターと会うなんて








でも今はそんなことに舞い上がってる暇はない







なんとしてでも奈那のこと聞き出さなきや










バス通りから少し外れた通りにそのカラオケはあった









少し高級感が漂っている










一番上の階に着き







指定された部屋に向かった















ドアを開けると








そこには私服姿の蕪木廉が1人で座っていた








うわ






本物ってやっぱオーラがある








あたしは少しの間見とれてしまった








「おせーよ」









蕪木廉はあたしのほうを向きもしないでそう言い放った









感じ悪い










「なに突っ立ってんだよ

はやく座れよ」









そう言って蕪木廉は自分の隣を指さした










偉そうな口調もそうだし足を組んでいるところもむかつく










あたしは仕方なくそこに座った










「お前さなんであんなにつまんなそうなんだよ」










「え?」








「ステージから見える席でそーゆー顔されるの一番うざいんだけど」









「それは・・・あの時は楽しめる気分じゃなかったの




それより!」








「なに?」







蕪木廉は少しいらだったように聞いた







「秋葉奈那とはどんな関係なの」










蕪木廉は少し黙って呟いた








「誰そいつ」









「は?知らないわけないでしょ?」









「あーあめんどくせー



今のネットは凄いね



雑誌にモザイクをつけてもバレちゃうんだもん」








「ふざけてるの?」









「早速女の話かよ

なに、嫉妬?」








こいつ




まじでムカつく






「ちょっと優しい言葉かけたらほいほいついてきちゃってさ〜」







蕪木廉はそういいながら微笑んだ






最低・・・











「まぁいいや
そんなことよりさっさと始めようぜ」









「え?」










そう言うと蕪木廉はあたしを強引にソファに押し倒した









「ちょっとなにすんのよ!?」









「お前だってこれが目当てで来たんだろ?」









「はぁ!?」








体が動かない






男の力ってこんなに強いんだ






「やめてよ!警察呼ぶよ!?」











「ごちゃごちゃうっせーな」










そして蕪木廉は唇をあたしの唇に押し付けた









これってキス!?








息ができない






酸欠になりそう









蕪木廉はあたしの上着を脱がそうとしてる








もう無理!!!















パチン!!!!!!









あたしは空いた右手て蕪木廉の頬を思いっきりビンタした







「なにすんだよ!?痛ってーな」











「当たり前でしょ!

言っとくけどね、あんたとこんなことがしたくてここに来たわけじゃないから」











「はぁ?」









「あたしは秋葉奈那の親友なの

女の子の気持ちも考えずにそんなことするなんてクズよ!」










「なんだと」










「今後一切関わることはないだろうから言うわ






死ねヤリ〇ん!」
















そう言ってあたしはカラオケのドアを思いっきり閉めた