お前のことは好きだけどそれがなにか?







「いやぁ〜かっこよかったね唐澤くん!」





帰り道





あのあと由美は唐澤くんからのサインボールをとってずっとご機嫌だった










「それにしても河瀬が手渡しでボールなんて」









「う、うん・・・」








「ねぇ、ちょっとサインボール見せてよ!」










「え!?」












「いいでしょ?みせて!」











「え、えーっと


なにも書いてなかったよ!」












「はぁ?なにも書いてないわけないでしょ

廉くん書いてたじゃない」










「ううん!実は何も書いてなかったの!」









「はは〜ん


そういうことか


自分と蕪木廉だけの特別な思い出にしたいってことか」







由美は目を細めてこっちを見た







「あ、うん!そう

そういうこと!」









「じゃあしょうがないか〜」









「そうだよ〜」








よかった。誤魔化しが効いたみたい












「河瀬!」






「うん?」









「あたしさー世田谷の叔母さんの家に用があるんだ」







「え!」







「ごめんね!言ってなくて」







「あ、うん」








「そんなに遅くないから帰れるよね」







時計をみたら8時半を過ぎていた







「うん。大丈夫。」









「じゃあまた月曜日」











「うんばいばーい」