「むり・・・無理だって!!!」
あたしはパーティー会場の扉の前で首を大きく振った
「大丈夫だって!!!!
全然イケる!!
むしろもっとよくなってる!」
玲子があたしの背中を押しながらそう言った
あたしはあの後、
蕪木廉が用意した別の部屋に案内され
沢山の人たちにメイクや衣装合わせという
いわゆるお化粧直しというものをされた
蕪木廉は会場へ戻ってしまい隣には玲子が
「めっちゃ可愛い!!」
なんていいながらあたしを見ていた
そして全ての準備が整い今に至る・・・
「開けるよ!茜!」
「え!?ちょっと待って!!」
玲子はあたしのことなんてお構い無しに大きな扉を開けた
バコン!!!
扉が予想以上に大きな音を立てたため会場のみんなが一斉に振り向いた
白のオシャレなミニドレス
初めて巻いた髪
本格的にしてもらったメイク
別人のようになったあたしをみんながみていた
うぅ・・・
やっぱり似合ってないんだ
みんな固まってるし・・・
こんなの庶民のあたしには似合わないんだよ!
あたしが下を向いていると誰かの靴がみえた
見上げるとそこには蕪木廉がいて
あたしの目をじっと見ていた
「ちょっと・・・
そんなに見ないでよ
てゆうかこれ・・・ちょっと派手すぎない?」
あたしはミニドレスをつまんで言った
「・・・ってるよ」
蕪木廉が何かを言いかけたがなにも聞こえない
「え?なに?」
あたしがそう聞くと蕪木廉はそっぽを向き
「だから、似合ってるよ」
と言った
え・・・!!!
「ほんとに?」
あたしがそう聞くと蕪木廉は下を向いた
「おう・・・
だからお前も堂々としろ」
蕪木廉はそう言ってあたしの手を掴んで自分がいたテーブルにあたしを誘導した
そこには陸くんや菅原先輩などがいた
陸くんは笑いながら
「めっちゃ可愛いよ!」
と言った
「え、ありがとう」
陸くんに言われるとなぜか信じちゃう
菅原先輩もあたしをみて微笑んでいた
なんか緊張したら喉乾いちゃったな・・・
「あたしジュースもらってくる」
あたしはみんなにそう言ってドリンクカウンターへ向かった
