お前のことは好きだけどそれがなにか?







~さえside〜









「はぁ」







茜がいなくなった席をみて廉はため息をついた







「邪魔者はいなくなったわね

読み合わせしましょ」







さえはそう言って茜が座っていた席に腰を下ろす






「邪魔者はお前だよ」







廉は茜にそう言って席を立った







「廉、あの子の好きなの?」







廉の足が止まる







「よく考えてみなさい

一般人の子と付き合うことがあなたにどう影響するのかってね」







廉は振り向いてさえをみた







「お前のいうその一般人が本当に好きな人だったら・・・

デメリットなんて考えねーよ」







廉はそう言って席を離れた















「はぁ、なんなの!?」






さえは廉を呼び止めたが廉は図書室を出ていってしまった







仕方なくスマホをいじるさえ






するとさえの横の席に誰か座った






「あんたも苦労するね」






少し面白がってる礼保がさえの顔を覗き込む






「みてたの?」






さえはイライラしながら言う






「あんなでかい声で話してたら嫌でも聞こえてくるよ」






礼保は前を向いて大きく伸びをする






「あの茜って子」






さえがそう言うと礼保こっちを向いた






「どこの娘なの?」






礼保はため息をついた






「もう廉追いかけるのやめろよ」







礼保がそう言うとさえは礼保を睨む








「雨宮にはもっとふさわしいやつがいるよ」








礼保は目を閉じながら言う








「どういう意味よ」








「どうしてそこまで廉にこだわる」








そう言うとさえは礼保を叩いた








「あいつの魅力はあんたが1番知ってるでしょ!?」








すると礼保は少し笑いながら








「まだ可愛さは消えてないね」








と言った








礼保に上目遣いで見つめられてさえはとっさに目線をそらす








「よくわかってるじゃない

なんで目の前にこんな美人がいるのに河瀬茜なんかにこだわるの?」








さえは独り言のように言う








「美人と可愛いは違うよ」








礼保は忠告するように言う








するとさえは礼保に振り向き









「あの子が可愛いっていうの!?」








と言った








「少なくとも俺が見た限りではね」








礼保はさえにウインクする








「はー呆れた

あんたまで河瀬茜をかばうのね」








さえはいじけるようにそう言った








そしてテーブルに肘をつきなにやらブツブツ言い始めた








「だいたい何者なのよあいつ

突然出てきたと思ったら廉や中山玲子を味方につけて

挙句の果てに人見知りの礼保まで!」








そう言うさえに礼保笑った








「なにが面白いのよ」








さえが礼保を睨む








「噂のところだと昂輝も茜が好きらしい」








イタズラっぽく礼保がそう言うとさえは驚いた顔をした







「あの闇金も!?

はぁいったいなんなのよあいつ・・・

てか’’も’’ってなによ’’も’’って!!

廉が河瀬茜を好きだとでもいうの!?」








さえが礼保に怒鳴り散らすと礼保は







「さぁね〜」







と言いながらスキップして図書室を出ていった