ライブ当日
あたしは会場で由美を待っていた
それにしても女性バッカリ
もしかしてアイドルなのかな
「河瀬〜」
遠くから声がした
右を見るとピンク色のワンピースを身にまとった由美が走っていた
「あんた〜やる気あんのー?
そんな3児の母みたいな服着ちゃって
周りみてみなさいよ
可愛い子ばっかよ
まぁうちらはオシャレなんかしなくても美人だけどね」
「ねぇ、夢ってなんだろうね」
「は?夢?」
由美は眉毛を曲げてこいつ何言ってんだという顔をした
「今言うこと?」
「ごめん。変な事聞いたよね忘れて」
「うち最近までモデルになりたかったの」
「え?」
意外な展開
確かに由美は背も高くてスタイルもいい
顔は美人なお姉さんって感じ
「でも今はわかんない」
「夢っていつも決まってるわけじゃないと思う」
由美は前を向いて呟いた
「いつも変形するものなんだよ多分」
「そっか・・・
ありがとう」
「その話はまた今度しよ!
今日は盛り上がるぞ〜!」
そう言って由美はあたしの手を取りゲートへと連れ出した
