お前のことは好きだけどそれがなにか?











放課後









あたしは学園の図書館にいた









小学生から大学生が共同で使える第一図書館は



とっても立派









広くて綺麗でガラス張りで開放的で









作詞家になるためにはたくさんの本を読んで勉強しなきゃ









奈那はあんなこと言ってたけど









やっぱり夢は叶えたい









今日は放送作家や脚本家のエッセイを集めて調べることにしていた









自習スペースに5冊ほどの本を置きあたしは勉強していた









すると目の前に誰かが座りなにもしないであたしを見ているようだった









「あ」









顔を上げた瞬間目が合い思わず声をだす








蕪木廉がいた







「なにしてんの?」








蕪木廉はあたしの横にある本の中から1冊を取り読み始める







「見ればわかるでしょ
読書

あんたはなにしてんの?」







あたしはまた本に目を戻す







「うーん

お前に会いに来た」







蕪木廉はいつもの調子でそう言う







「なんで?」







あたしがそう聞くと蕪木廉は







「会いたかったから」







と答えた







「どうして?」







すると蕪木廉は呆れたように







「そこ質問しなくていーだろ」







と言った







こういう冗談にも慣れなきゃな







「あっそ

好きにすれば?

邪魔だけはしないでね」







あたしはまた読書を再開する







「はいはい」








蕪木廉はそう言いながらあたしと同じように本を読み始めた







そういえばこいつ仕事終わったのかな?







仕事の前に来たり、後に来たり、合間に来たりほんと大変だよね







時計をみると午後6時をさしていた