午前9時
自家用タクシーに2人の荷物を詰めて
あたし達は車に乗り込んだ
あたしは車の中から別荘を見上げる
この家結構好きかも
平屋ってなんかレトロでいいし
蕪木廉はなにやらリモコンを操作して洋楽を流し始めた
「あのさ、昨日の夜のことなにも覚えてない?」
あたしは気になって聞く
「は?夜?なんかあったの?」
蕪木廉は眉をひそめた
あ、よかった
「ううん、なんでもない」
あたしは前を向いた
「え、なになにめっちゃ気になるんだけど」
少し動揺してる蕪木廉
ちょっと新鮮な反応に内心笑いながら
車は走り出し
あたし達の郊外レクリエーションは幕を閉じた
※このあと夏子さんと玲子にめっちゃ怒られる2人でした