ほうき星をみつめて。

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私には保育園からの幼なじみがいる。




名前は蓮。幼い時は「蓮くん」「あーちゃん」って

呼びあってたっけ。



蓮にはなんでも話せるし、一緒に話してて楽しい。



男子のなかでは1番の友達。



1番最初に話したのは…5歳くらいのとき?




もう12年くらい前。




家が隣で、親同士も仲良くて、よく遊んでたな。



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「お母さんお空が光った!」



私は流れ星を指さして、隣の家に住んでる家族

と話していたお母さんに聞いた。




「あーちゃんあれはね、流れ星っていうのよ。」



会話をやめて教えてくれた。




「そんなんだぁ。きれぃ。」




流れ星をぼんやりと眺めていると後ろから声がした。




「綺麗だよね。星。」




急に話しかけられたからおどろいてしまった。




「急にごめんね。僕は蓮。よろしくね。」




「わ、私はあこ。よろしく……。」




人見知りな性格だから、すぐ顔が赤くなっちゃ

う。はずかしぃ。




そんなことを考えていると、蓮が話し始めた。




「あの流れ星はね、彗星ともいうんだよ。」




「すいせい?」




「うん。彗星はねチリなんだって。

それがただ流れてるだけ。

あと、もう一つ名前があってね。

ほうき星ともいうんだ。」




蓮くんは難しいことを沢山知っているんだな。




あこと同い年なのに。




「チリが流れてるのもへんだよね。」




あっ、蓮くんわらった。かっこいいなぁ。




「でも、

僕たちにはそのチリがすごく綺麗に見える。」




「そうだね。すごく綺麗。」




「なんでもほうき星かというとね…………。」




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星の話がきっかけでその日は色々なことを沢山

話した。




好きな食べ物の話。




好きなこととか、嫌いなことも。




あれが初めてだと思えないくらい話した。




私も人見知りなの忘れるくらいに。




楽しかったな。




あーーーーーーー。





蓮のいる生活に戻りたい。




蓮がいないとつまんなしい、パッとしないし。




なんでだろうなぁ。モヤモヤ。