空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

そんなある日。


いつものように夜の屋上に行くと、昴の他にもう一人だれかがいた。


「お、きたきた、おーい、梨沙」


「?」


私が近づいていくと、昴は隣の人の肩を叩いて手を上げた。


「あー、こいつは涼っていうんだ。俺の友達。こいつも星が好きなんだよ」


「……よろしく」


「あ、よ、よろしく、仁科梨沙です」


この人、羽矢川涼くんだ。


あの時、昴といっしょにバスケをやっていた男子。


背が高くてハーフみたいに彫りの深い顔立ちで、やっぱり女子に人気がある。それだけじゃなくて成績も良くて先生からも信頼されているという、昴とはまた違ったタイプの有名人だった。


羽矢川くんの肩に手をやって、昴が声をかける。


「なあ涼、あの話、どうなった?」


「……大丈夫そう。知り合いの先輩が、こっそり合い鍵を作ってくれるって」


「お、やりぃ。やっぱここらの近場だと、あそこの高校の屋上がダントツだもんな。ぜってぇ来年はあそこに行くぞ」


「……それなら、昴はもう少し勉強をがんばらないとね」


何の話だろう?


ちょっと気になったけど、何となくないしょ話のような雰囲気だったので訊くのはやめておいた。