空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

「すば、る……?」


「大丈夫か、梨沙!」


「あ、う、うん……」


強い力でぐいっと斜面の上に引き上げられて、私はワケが分からず自分の手と昴の手を見比べる。


どういう、ことなの……?


昴は、他の物に、私に触れられないはずなのに……


だけど今、確かに昴の手は私の手をぎゅっと握りしめている。


「あー、うん、そのはずだったんだけどな」


昴がうなずく。


「願いが、叶ったみたいなんだ」


「え?」


願い……?


「ああ。ここは〝星見台〟。大晴山の中でも特別な場所で、時間と、位置と、タイミングが合えば、夏のこの時期でも〝すばる〟を肉眼で見ることができる。そう『夏の願い星』を……」


そう言って、昴が視線を上げる。


「あ……」


その先にあったもの。




昴の頭上に……蒼く輝く六つの鮮やかな星があった。