空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

そして夏休みに入ったある日。


あたしたちは、四人で夏祭りに行くことになった。


だって夏だよ?


だったらやっぱり、夏らしいことをしなきゃ。


だからあたしはこう提案したのだ。


「やっぱり夏の夜っていったらお祭りでしょ! うん、決めた、お祭りに行こう!」


それにみんな賛成してくれた。


うん、こういう時に絶対に断らないから、みんな好き。


神社の入り口で待ち合わせて、屋台のある神社の中へと向かう。


あたしたちはみんな浴衣姿だった。


梨沙とあたしはいっしょに選んだ金魚柄と、花柄のやつ。


涼くんと昴くんはそれぞれ黒と藍の着流し。


みんな、似合ってる。


うん、なんかお祭りって感じだ。


「……ねえ藤井、ちょっといい?」


「ん?」


並んで歩いていると、涼くんがこっそりと何かを言ってきた。


「……もう少ししたら、あの二人とばらけようと思うんだけど、いい?」


「梨沙たちと?」


「……うん」


涼くんの考えはすぐに分かった。


梨沙と昴くん。


あの二人が、お互いに意識し合っているのは、傍から見てもばればれだ。


だけど二人ともああ見えて意外と奥手だから、ぜんぜん進展している様子がない。


なるほど、その後押しをしてやろうってわけか。


「いいよ、分かった。協力する」


「……ん」


そうして、あたしたちはわざと早足で梨沙たちと距離をとって歩いた。


神社は人でいっぱいだったから、特に苦労しなくてもばらけることができた。


昴くんに手を握られて歩いていく梨沙の姿を遠目に見る。



がんばれよ、梨沙!