空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

「あ、見て梨沙、あそこ!」


「え?」


「一ノ瀬くんと羽矢川くんだよ」


バスケをしていたのは、一ノ瀬昴と羽矢川涼。


あたしたちの中学の有名人だった。


「あ……」


「あれ、相手バスケ部だよ! すごい、ぜんぜん負けてないじゃん」


「ほんとだ、すごい」


「近く行って応援しようよ」


「うん」


梨沙といっしょにバスケのコートへ駆け寄る。


近くで見ると、すごかった。


うわ、一ノ瀬くん、そこまで背が高いわけじゃないのにダンクとかできるんだ。


正直すげーって思った。


やっぱり有名人は運動神経も違うんだ、って素直に思った。


梨沙も、その姿に目を奪われてるみたいだ。


でもあたしは、それよりも羽矢川くんの方に目が行った。


一ノ瀬くんがプレイしやすいように、絶妙なパスを送っているのだ。


目立っているのは一ノ瀬くんの方だけど、実は羽矢川くんもただ者ではないっていうのが分かった。


「……っ」


と、梨沙が小さく声を上げる。


見ると一ノ瀬くんがこっちに向かって手を振っていた。


あたしに……じゃないよね。


てことは……


「梨沙、昴くんと友達だったの?」


「え? あ、う、うん、友達っていうか……」


「えー、すごいすごい! あとで紹介してよ!」


もしかして、梨沙が元気になってたのって、このことと関係あるのかな。


根拠はない。


でも、女の勘ってやつだ。