「……馬鹿だね」
「え?」
その日の帰り道に、あたしは梨沙にそう言った。
「これで明日から、梨沙も咲子たちの標的だよ。余計なこと言わなきゃよかったのに」
そうすれば、梨沙まで巻き込まれることもなかったのに。
だけど梨沙は、首をぶんぶんと横に振った。
「余計なこと、じゃないよ」
「え?」
「友だちの紗英ちゃんが困ってるのに、周りを気にしてだまって何もしないでいるなんて、できない。ううん、したくない。そんなのだったら……私は、友だちは紗英ちゃんだけいればいい」
「梨沙……」
あたしが間違ってた。
この子は、梨沙は、いいやつなんかじゃない。
ものすごく、いいやつだ。
あたしは、梨沙の手をぎゅっと握った。
そして、こう言った。
「あたしと……友だちになってください」
「? 紗英ちゃんとはもうとっくに友だちだよ?」
「ん、そうなんだけど……なんていうか、あらためて」
「?」
梨沙は不思議そうに首をかしげていたけど、すぐに笑顔でこううなずいてくれた。
「うんっ」
「え?」
その日の帰り道に、あたしは梨沙にそう言った。
「これで明日から、梨沙も咲子たちの標的だよ。余計なこと言わなきゃよかったのに」
そうすれば、梨沙まで巻き込まれることもなかったのに。
だけど梨沙は、首をぶんぶんと横に振った。
「余計なこと、じゃないよ」
「え?」
「友だちの紗英ちゃんが困ってるのに、周りを気にしてだまって何もしないでいるなんて、できない。ううん、したくない。そんなのだったら……私は、友だちは紗英ちゃんだけいればいい」
「梨沙……」
あたしが間違ってた。
この子は、梨沙は、いいやつなんかじゃない。
ものすごく、いいやつだ。
あたしは、梨沙の手をぎゅっと握った。
そして、こう言った。
「あたしと……友だちになってください」
「? 紗英ちゃんとはもうとっくに友だちだよ?」
「ん、そうなんだけど……なんていうか、あらためて」
「?」
梨沙は不思議そうに首をかしげていたけど、すぐに笑顔でこううなずいてくれた。
「うんっ」
