空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

昴にお礼を言って、手を繋いで帰っていく親子連れ。


笑い合って、楽しげに歩いていくその姿は、とても仲がよさそうだった。


温かくて優しくて、幸せそうな空気がこっちにまで伝わってきた。


家族、か……


ふいにその言葉が浮かんでくる。


温かくて、心安らげる場所。


そうであるはずの、場所。


だけど、うちの家族は……


そう考えていたら……ふいに熱いものが目からこぼれてきた。


「梨沙?」


「……」


「ど、どうしたんだよ? 何か嫌なことでもあったのか?」


「ううん、違うの……」


昴の言葉に首を振る。


「え?」


「さっきのあの子たちを見てたら、何だか昔を思い出しちゃって……」


あまりにも、うちと違いすぎたから。


ううん、そうじゃない。


うちも、昔はああだった。


家族みんなでお祭りに来て、屋台を回って、最後は四人で手を繋いで帰っていった。


お父さんが右。


お姉ちゃんと私が真ん中。


お母さんが左。


みんな笑顔だった。


温かくて、楽しい空気に包まれていた。


それは確かにそこにあったはずなのに、いつの間にこうなってしまったのだろう。