空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

「はー、遊んだ遊んだ」


「楽しかったね」


両手にはあまるほどとった金魚や水風船、射的で当てた景品などでいっぱいだった。


「ちょっととり過ぎたか」


「昴、すごかったもんね」


「よし、あとで涼とか紗英ちゃんとかにも押し付けてやろう」


そう言っていたずらっぽく笑う。


さっきプレゼントしたチョーカーは、すぐにつけてくれていて、それがちょっとうれしかった。


そんなことを思いながら話をしていると、ふとどこからか泣き声が聞こえてきた。


「やだやだやだ! 金魚ほしい~!」


目を遣ると、そこには泣きじゃくる男の子がいた。


どうやら、金魚すくいで一匹もとれなかったみたいだ。


それを見た昴が、男の子に近づいていった。


「よ、これ、いるか?」


「え……?」


「この金魚、やるよ」


「いいの……?」


「おう」


「わあ……!」


男の子が目を輝かせて喜ぶ。


それを見た両親が申し訳なさそうに慌てて頭を下げた。


「す、すみません」


「あ、ありがとうございます」


「いいっすよ。どうせうちに持って帰っても、すぐに死なせるだけなんで」


そう笑って、男の子の頭にポンポンと手をやりながら金魚の入った袋を渡す。


「ついでにこれもやるよ。チョコとか飴とかだけどな」


「わあ、ありがとう、お兄ちゃん!」