百年の恋




それから咲夜と色々な事を話した。

この国のこと、空の向こうの国のこと。

夢や希望。

話は尽きなかった。



気が付くと夕日が傾いてきて、草原の緑がキラキラと光りだす。



「そろそろ帰らないと、本気で世話役が怒りますよ」


咲夜がふと思い出したように私に言う。

私はすっかり忘れていて、頬に手を置いて叫ぶ。


「そういいながらもあなただって一緒にいたじゃない!」

「俺の仕事は柚季の傍にいることだから」

「本当に生意気!」


着物の裾をたくし上げて、草原を駆け抜ける。


夕焼けの空はとってもきれいで、走りながらも目を向けてしまう。


いつか、この空を大切な人と見たい


子供ながらに、そう思った。




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