風が体を追い越して、広い草原を駆け抜けていく。


気持ちよさから体を自然に身をゆだねる。



目の前には大きな城。

その下には城下町が広がっていた。




時代は江戸。

人々は城に守られ、穏やかに暮らしていた。




戦乱の時代に生まれ、毎日戦の土地も数知れず。


しかし、この国はその中でも田舎の穏やかな国だった。


戦を好まない当主による、民に優しいにぎやかな街だった。

主に他国に荷や物資を運ぶ中継場のようになっている。



私はそんな国で生まれ、この国が大好きだった。




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