「はい、これあげる」







片手に乗せていた小袋から一粒の金平糖を彼の手に置く









すると彼は子供のように顔をパァッと明るくし微笑む








しかし、その笑顔は私からしたらとても弱々しいものだった









「ありがとう」










そう言い、彼は慣れた手つきで口の中に金平糖を入れる









命がそう長くない彼は運命を恨まず、受け入れるかのようにただ、時間を過ごしていた









タイムリミットは…3ヶ月後