戻れなくなる瞬間



「…へ?」


一瞬で視界が暗くなった

と思えば優しい香りに包まれていて

温もりを感じた


「ごめん…、少しだけこのままで…。」


そう、耳元で聞こえた時

初めて先生に抱きしめられているって

わかった


「へっ?ぁ、いやっ、あ、ぁあのっ///」


心臓が飛び出そう…っ!!!

聞こえちゃうよぉぉぉぉっ、、


「すっげぇ、心臓バクバク言ってる。」


あったりまえでしょーーーーがっ!!

誰のせいだと思って!この先生はっ!!


「だ、誰のせいだと…///」


そう言うと、スッと離れていった

ものさみしくなって手を伸ばしかける


「…ぁ。」


でも、その思いは崩れてしまった

先生の顔は凄くつらそうだったから。


「せんせっ、「ごめん、急に…。」」