それから、2時間くらい 宿題の山と格闘し続けた。

問題自体はそんなに難しくないんだけど、量がね。多すぎるかな。

息抜きがてら、一階に降りた。
ついでに 入部届けの保護者印を押してもらおうと思って。

コーヒーを飲んでいるお母さんの正面に俺は座った。

「恋華、どうしたの⁇」

「これ、入部届。
保護者印が必要だから、お願いしたい。」

"軽音部" って既に書いている入部届をお母さんの前に出した。

「軽音部、入りたいの⁇」

「うん、もう友達と軽音部 入る約束した。」

「恋華が軽音部に入って頑張りたいのなら、母として 応援するわ。

ちゃんと、勉強と両立するのよ⁇」

思っていたよりもあっさりと保護者印を押してもらうことができた。

うん、変に揉めたりしないで良かった。

「そのくらい、分かってる。」

無事に保護者印をもらって、部屋に帰る。

保護者印 押してもらえなかったらどうしよう、って思ってたから 嬉しくて 頼に "ちゃんと保護者印 押してもらえた!" ってLINEを送ってしまった。

1時間後くらいに "じゃあ、明日 担任に提出しておいて" ってLINEが来てた。