「あらあら、こんなことあるのねぇ」 穏やかに老婆が言い、 隣のお爺さんもうなずいた。 「それにしても、珍しいことだ」 竹籠にカプセル状のものを 拾い集めていたお婆さんは 手元のカプセルをまた拾い、その目線を 数メートル先の砂浜にやった。 そこには、全裸の 美少女が倒れていた。 流れ着いた、というべきだろうか。 とにかく、そこに横たわっていた。